君の知らない世界一周物語

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ダハブの甘い香りに誘われたぼくはカブトムシ

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11月25日、朝8時30分。

バスが停まった。

どうやらダハブに到着したらしい。

 

 

ぼくが今回ダハブで滞在するのは日本人宿「セブンヘブン」だ。ドミトリー1泊20ポンド(約320円)という、北極圏帰りの身にとっては目玉が飛び出るほどの低価格である。

 

 

 

バスターミナルから乗り合いトラックの荷台に乗り、セブンヘブンに到着。

さっそくドミトリーにチェックインする。何泊するかは伝えていないが、おそらく1週間〜2週間の滞在となるだろう。
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セブンヘブン、一目見た瞬間に気に入った。

広い敷地に広々としたコミュニケーションスペース。屋上の日本食レストランでは、めちゃくちゃうまい日本食が食えるらしい。

 

 

 

昼飯は屋上レストランの名物「親子丼」を食べよう。正午まではまだ時間があるので、少し近所を散歩してみることにした。
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道を歩いている観光客がほとんどいない。

オフシーズンということもあり、また、近年エジプトの治安が安定しないこともあり、ダハブは観光客が減少中とのこと。

 

 

近所のカフェ「FRIENDS」で、ダハブ名物「マンゴーマンゴー」をさっそく飲んでみた。15ポンド。(約240円)
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頭の中にレベッカの「フレンズ」(1985年の曲)が流れる。

 

マンゴージュースにマンゴーアイスが入っていてうまい。

美しい海に面したカフェで海を眺めながら、ゆっくりとマンゴーマンゴーを味わう。贅沢なひととき。

 

 

 

 

宿に戻ってロビーでくつろいでいると、白い小さな猫が寄ってきた。
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かわいい。

 

ここセブンヘブンには猫がたくさんいる。そしてどの猫も人間に慣れており、体をすり寄せてきたり、体に上ってきたりする。

まるで猫カフェだ。

 

 

 

猫と遊んでいたら昼飯の時間になった。屋上レストランに行くと何人かの日本人がいた。

知り合いの某旅人ともここで再会。席をシェアし、旅の近況を話し合う。彼はこれからアフリカを南下するらしい。

 

 

 

 

仲間との会話を楽しんでいると、親子丼が到着。25ポンド。(約400円)
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すごくいいにおいがする。

さっそく一口食べてみると、うますぎて泣きそうになった。完全に日本の味である。

 

甘辛い味付け。醤油がなければ作ることができない味。

 

めちゃくちゃうまい。大げさでもなんでもなく、この旅でこれまで食べてきたどの日本食よりもうまいかもしれない。

カトマンズの日本食レストラン「絆」を上回るクオリティ、、、かもしれない。

もしかしたら、「なか卯」の親子丼すらも超えるかも、、、

 

 

 

午後は何をするわけでもなく、ひたすらロビーでグダグダ。

 

グダグダしていたら、黒猫が体によじ上ってきた。
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こんにちは、素敵なおチビさん。

ぼくはこいつを、黒き幸「ホーリーナイト」と名付けることにした。

 

 

 

 

しばらくすると、ホーリーナイトが喧嘩を始めた。猫パンチの押収。見事なワンツーパンチ。
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ホーリーナイトは喧嘩が強かったので、Holy Nightに「K」という一文字を加え、ぼくは彼を「Holy Knight」に格上げした。直訳で「聖なる騎士」である。

 

 

 

ここの1Fロビーにいると、多くの日本人と顔を合わせることになる。最低限のコミュニケーション能力があれば、自然と友達の輪も広がるだろう。

 

 

 

夜は屋上レストランで宴会。

今日の夜行バスでセブンヘブンを去る数名の送別会的なモノらしい。セブンヘブンでは、連日連夜このような飲み会が開かれているようだ。大学のサークルのノリである。

※ぼくは大学時代、ネトゲ廃人で引きこもっていたので、こういった大学サークル飲み会にはほとんど参加したことがない。あの頃、ぼくは北陸最強のウィザード(魔法使い)だった。
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別れの時間になり、1Fで仲間を見送る。号泣しながら抱き合っている人もいて、ぼくも新参者ながら胸が熱くなった。
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出会いと別れの連鎖。これが旅の楽しさでもあり、寂しさでもある。

それは誰もが通る道であり、避けることはできない。

ぼくも通ってきた道だ。

 

 

 

藤原基央(BUMP OF CHICKENのボーカル)の声が優しく語りかけてくる。

「寂しさは繰り返すもの。そのうち忘れるさ」

 

いいや、ぼくは忘れないよ。

寂しさも大切な思い出の一部だ。裏のないコインが存在しないように、寂しさを含まない幸福も存在しないはずだから。

 

 

いつかの幸福を思い出すと、少しのセンチメンタルが付随して胸を刺すのは必然である。

 

光と闇。生と死。男と女。戦争と平和。

テーゼにはアンチテーゼが必ず存在するのだ。アンチテーゼが存在するからテーゼも存在を許される。これが世界の真理である。

 

 

 

 

仲間を見送ったあとも宴会は続き、お開きとなったのは深夜1時を回った頃だった。

 

ぼくのダハブ1日目はこうして過ぎていった。

 

 

楽園ダハブには、今宵も仲間たちの笑い声が響く。

 

彼らの笑い声がまた、次の新しい仲間を呼び寄せるのだろう。

「甘い蜜に誘われるカブトムシみたいだなぁ」

 

そんなことを思いながら、ぼくは眠ったのだった。

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Comments & Trackbacks

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  1. 初コメです
    はじめまして☆時々読んでます!
    ホーリーナイトとKのくだりに思わずコメントしました笑
    ダハブでお会いしてみたかったですけど僕が間に合いそうになく残念です(^_^;)
    どこかでお会いできたら嬉しいです☆

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