君の知らない世界一周物語

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新郎新婦「永遠の愛は誓いません」周囲「えっ」

年に数回程度だが、頭痛と倦怠感でぐったりとしてしまい、動けなくなることがある。

原因は単なる疲れだと思うが、この旅中にも何度かそういうことがあった。

そして今日は、まさにその日だった。

 

昼頃から頭痛がして、少し横になろうと思ったら5時間ほど爆睡してしまい、目が覚めたら19時だった。

まだ頭痛が続いていたので、味噌汁を飲んでシャワーを浴びた。すると、少しらくになった。

 

ぼくの頭痛&倦怠感は、なぜか熱いシャワーを浴びると少しらくになる。不思議だ。シャワーのリフレッシュ感が助けになるのだろうか。

 

 

それから尻上がりに調子を取り戻し、日付けが変わる頃にはほぼ全回復した。

5時間も昼寝したせいか全然眠くないので、そのまま起きて好きなことをすることにした。

スペイン語を勉強したり、グーグル検索で歌詞を読みながら「凛として時雨」を聞いたりしていたら、現在時刻3時40分になってしまった。←いまここ

※凛として時雨とは?⇒日本のロックバンド。メロディアスなギター&ベース、超絶技巧のドラム、ハイトーンボイスの男女ダブルボーカルが特徴。最近メディア露出も増えてきており、ミュージックステーションなどにも出るようになった。アニメ「サイコパス」の1期2期OP曲「abnormalize」「Enigmatic Feeling」を歌っている。

 

 

 

ブログを書こうと思い音楽を止めた。

昔から、ぼくは音楽を聞きながらの勉強ができない。歌詞に意識をもっていかれてしまうからだ。ブログを書くときも同様である。

 

現在時刻は4時になった。深夜というより、もはや早朝といっていい時刻だ。

無音のロビーで、ぼくはひとりMacBookと向き合っている。
IMG_3879

 

なにかの気配を感じ、ふと壁に目をやる。イモリかヤモリのような、よくわからない白い生き物が壁を這っている。

 

 

「思えばーーー」ぼくはこれまでの旅をしばし回想する。「いろいろな場所へ行ったものだ」

 

あちこちに飛んだ意識が、再び現在を認識する。時計を見ると、針が進んで4時10分になっている。

「そうだ。ブログに書こうと思っていたことを思い出した」

 

 

あれはたしか、何か月か前に、Facebookでシェアされた誰かのブログ記事で見た内容だ。書き手はたしか女性だったと思う。

その記事を要約すると、「今日の自分と明日の自分は違う。だから今日と明日の考えは変わりうる。自分の未来のことさえ、人間は知ることができないのだ。未来のことは誰にもわからないのに、”永遠の愛を誓います”なんて嘘だ。永遠の愛なんて誓えない。だから私たちには結婚なんて不要だ。過去も未来もなく、好きな人と一緒にいる”いまこの瞬間”だけがたしかなものだ」という主張だったと思う。

このシェア投稿には、賛否両論たくさんのコメントがついていた。

 

すごく哲学的で宇宙の真理に触れうる記事だ。結婚が不要かどうかはわからないが、ぼくはこの「未来のことはわからない」という部分については完全に同意だ。

未来なんて、誰にもわかりはしないのだ。

 

たとえば、あなたはいま、どこにいるだろうか?自分の部屋?電車の中?ちなみにぼくはパラグアイの日本人宿にいる。

では、「2015年4月20日の○時○分に私はここにいる」ということを、あなたは1年前に予想できただろうか?

「東京のどこかにいるだろうな」ぐらいのざっくりとした予想はできるかもしれないが、ピタリと当てることはできないはずだ。

 

 

なぜ予想できないかというと、人は変わるからだ。ぼくら人間は、秒単位で膨大な情報を処理し、日々変わり続けている。

あなたが耳にする1音1音、1単語1単語。あなたの目に見えるいろいろなもの。すべての体験がバタフライ・エフェクトなのだ。

※バタフライ・エフェクトとは?⇒物理学の用語。「南米で1匹の蝶が羽ばたくと、その影響で北米でハリケーンが起きうる」という理論。要するに「小さな変化が大きな変化を引き起こす」という意味。カオス理論ともいう。

 

バタフライ・エフェクトを概念として知っておけば、あなたのその小さな選択が人生の方向性を決めていることがわかる。転じて、一瞬一瞬こそがあなたの全人生であるということに気づく。過去や未来なんて嘘っぱちだということに気づくのだ。

明日会う人との会話で人生観が大きく変わるかもしれない。いつもと違う道で帰ったら、新しい発見があるかもしれない。

小さな選択のひとつひとつが、あなたの人生を決定づけているのだ。

 

 

 

「あるいはーーー」ふと顔を上げると、白いトカゲが壁を這っている。「最近、こういう赤裸々なことを書く女性が増えている気がする。そして、このような記事がシェアやいいね!をたくさんもらっているのには、なにか社会的なことが関係しているのかもしれない」

 

と、そんなことを考えていたら現在時刻は5時になった。白いトカゲを眺めながら、ぼくはブログの投稿ボタンを押すことにする。

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