君の知らない世界一周物語

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合コンの女性とパタゴニアの休日

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時間がなかったので、この1週間はパタゴニアを弾丸ツアーでまわった。

最後の1日、ようやく時間ができたのでゆっくりすることができた。

移動もない。観光もない。ただ街をブラブラして、好きな料理を作って、ダラダラする至福の日だ。

 

チリのプンタアレーナスという町は、ぼくにとってパタゴニア旅行のはじまりと終わりの町だ。

サンティアゴからプンタアレーナスへ飛び、そしてプンタアレーナスからサンティアゴへ戻っていく。

 

3月11日。今日はゆっくりとプンタアレーナスの街歩きをした。

マゼラン海峡を見に行ったり、カフェでチーズケーキを食べたり。
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昔、合コンで知り合った女性から勧められた小説「利休にたずねよ」を読んだことがある。豊臣秀吉と千利休が主役の歴史小説だ。作中の秀吉のセリフで、気に入ったフレーズがある。

「馬車馬のごとく忙しく突き進んできた人生だったが、ほんのひととき、こんなゆっくりした時間がもてるならば、また明日から力いっぱい突き進めると思った。」〜山本兼一『利休にたずねよ』より

 

思えばぼくの旅も、馬車馬のように突き進んだり、利休の茶を飲むかのようにゆっくりとした時間を過ごしたり、その繰り返しだ。

 

 

南の最果てパタゴニアのカフェにて。ぼくはなぜか、合コンで知り合って風のように過ぎ去って行った、名前も覚えていない女性のことを思い出していた。

たしか丸ノ内線沿いに住んでいる年上の女性だった気がする。バレエを見に行くのが趣味で、イチゴ味のチョコ菓子が好きだと言っていた気がする。

 

いまとなってはすべての記憶があいまいだが、その女性についてたしかなことがひとつだけある。彼女はおそろしく美しい女性だった。

おそろしく美しい女性は、歴史小説なんて読まないものだ。これはただの偏見であり先入観だが、当時のぼくはそう思っていた。そんな中、彼女は歴史小説を読むのが好きで、「”利休にたずねよ”がおもしろいから読んでみて」と言われたので、ぼくは読んでみたのだった。

おそらく彼女にメールする話題が欲しかっただけなのかもしれない。ぼくは「利休にたずねよ」をすぐに読み終えて、感想を彼女にメールしたのだったと思う。

 

あの小説は、ぼくにはおもしろさがよくわからなかった。

 

 

 

ぼくは過去をあまり振り返らない人間だが、そんな記憶の海を行くのもたまにはおもしろい。

 

 

 

 

夜は宿に戻って仲間と自炊をした。パスタとステーキ。
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パスタは簡単でおいしい。好きな料理のひとつだ。

 

 

明日、ぼくはパタゴニアを去る。

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