君の知らない世界一周物語

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偶然か必然か。サンタクルス在住夫婦”森山さん”との出会い

moriyamasan
「クソみたいなバスだったけど、終わってみれば意外と楽しかったな」

パラグアイからボリビアの超悪路バス移動を終え、深夜のバスターミナルで一息つく。

深夜2時だというのに、けっこう人がいる。みんな朝を待ってから移動するらしく、ベンチに腰掛け眠っている人もいる。

そんな人たちを横目に、ぼくは公衆電話を探した。

 

ぼくが今回、二度目のボリビアにやってきた理由はただひとつ。

以前こちらの記事で書いた、サンタクルス在住の日本人夫婦に会うためだ。
【中南米】会いたい日本人リスト

 

 

今回、ラッキーなことに上記記事内の「名前も知らない夫婦」に会えることになったのだ。

 

一度目のボリビア訪問時は、2月の新月に間に合わせるために急いでいたので、サンタクルス訪問は後回しにすることにした。

 

 

一度目のボリビアを出国後、チリ、アルゼンチン、パラグアイと移動してきた。その間、多くの旅人と出会ったのだが、誰に聞いてみても「サンタクルス在住の名前も知らない夫婦」の情報をもつ人はいなかった。

 

パラグアイのペンション園田で、園田の若旦那に聞いたときも「そんな人の話は聞いたことがない」と言われてしまった。

ぼくは「これはもう会えないかもな、、、」となかばあきらめていた。

 

 

ところが、ぼくと同じ日にペンション園田にやってきたとある日本人夫婦旅人が、ぼくの運命を変えた。

 

その夫婦旅人はペンション園田の共用スペースで誰かと会話していた。ぼくが通りかかると、「サンタクルスに行ったことがある」という話が聞こえてきたので、ぼくはなりふり構わず話しかけた。

なり「横からすみません、サンタクルスに行かれたんですか?」

夫婦「ええ、そうです」

なり「じつは人を探していまして、、、サンタクルス在住の、旅人を受け入れている日本人夫婦のことはご存知ではないですか?」

夫婦「ええ、知っています。ぼくたちはそこに泊めてもらっていたんですよ」

 

電流走る。

 

 

 

久しぶりの「矢木に電流走る」である。

※「矢木に電流走る」とは?⇒麻雀漫画『アカギ』のナレーション。

 

 

そこからその夫婦旅人にお願いして、サンタクルス在住の日本人”森山夫妻”を紹介してもらうことができた。

この旅一番のラッキーだったかもしれない。

 

 

 

この夫婦旅人のおかげで、メールで森山さんと連絡をとることができた。

 

森山さんからはメールで「サンタクルスのバスターミナルに着いたら公衆電話があるので、電話してくれれば迎えにいきます。携帯電話を枕元に置いて寝るので、深夜でも構いませんよ」と言われていた。なんというホスピタリティ(もてなしの心)。

しかし、さすがに深夜2時に電話するのは気がひける。ぼくは申し訳程度に2時間待ち、4時になってから電話した。森山さんは1コール目で電話に出てくれた。

 

 

 

 

電話を切ってから30分ぐらい待つと、バスターミナルの駐車場に一台のSUVが止まった。

※SUVとは?⇒Sport Utility Vehicleの略。スポーツ用多目的車。国産SUVでいうと、トヨタのランドクルーザーや三菱のパジェロなどがある。

 

車からアジア人男性が降りてこちらに歩いてくる。会釈すると反応を返してくれたので、その男性が森山さんだとわかった。

背筋は伸び、足取りにエネルギーが満ちている。とても74歳には見えない。

 

「どうも、森山です」

森山さんは村上春樹の小説に出てきそうな紳士のように握手を求めてきた。

いや、よく考えるとこのハツラツさは村上春樹的ではない。村上春樹はもっと暗い世界観で、登場人物全員がどこか絶望的で気だるい感じのキャラクターを背負わされている。

どちらかというと森山さんは、村山由佳の小説に出てきそうな快活なキャラクターだ。ぼくは会った瞬間にそれを感じ取ることができた。

 

 

ぼくは森山さんの握手に両手で応えながら、これがぼくの人生を変える出会いになるであろうことを予感していた。

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