君の知らない世界一周物語

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ポカラ⇒カトマンズ移動。あなたが僕のバタフライ・エフェクトだ

8月9日、土曜日。

目が覚めると、やはり喉が痛い。しかし、腹の調子は戻っていた。

今日はポカラからカトマンズへ移動するぞ。

 

腹の調子は治ったので、とりあえずトイレには悩まなくて済みそうでよかった。

 

 

4階ロビーで、朝のケーキを食べる。
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宿のスタッフ・宿泊客数名と別れの挨拶を交わす。

「またいつか、世界のどこかで会いましょう」

固い握手を交わし、宿を出る。

 

毎回、宿を出るときは胸が高鳴る。寂しさ・すがすがしさ・期待・不安…いろいろな感情が混ざり合った、旅立ちの心境だ。

 

5kgのバックパックひとつを背負い、サンタナ・ゲストハウスの門を出る。

いい宿と、いい人たちだったな。

 

 

 

宿から少し歩き、昨日バスチケットを購入した旅行代理店に到着。

チケットを手配してくれた男性によれば、ここからバスが9時に発車し、13時頃にカトマンズに到着するとのことだった。

 

その言葉どおり、9時になるとバスがやってきた。

バスというよりは、ミニバンといったほうが正しいかもしれない。
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9時になると、ミニバンは動き出した。しかし、乗客が僕しかいない。

嫌な予感がする。

このテの長距離バスは、乗客たった一人ということはまずない。必ず満席に近い状態で走らせるのが常識だ。

 

案の定、悪い予感は的中する。

僕を乗せたミニバンは5分ほど走り、ターミナルのような場所で停車した。ミニバンがたくさん停まっている。
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車のエンジンを止めると、ドライバーは何も言わずに出て行ってしまった。

 

 

 

電子書籍を読みながら待っていたが、結局ここで30分ほど待たされた。

 

 

10時頃になると、ようやくドライバーが戻ってきた。

「いったい、いつになったら出発するんだ」と聞くと、あと10分とのこと。

9時出発ではなかったのか。

 

 

 

10分待つと、ミニバンは少し移動し、乗客を乗せ始めた。予想どおり、車内は満席に。
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僕以外は全員現地人。

冷房がないので、これだけの人数が乗り込むと蒸し暑い。

汗がしたたり、僕は少し絶望した。

 

 

10時20分頃、ミニバンはようやくカトマンズへ向けて出発。

 

 

 

 

路面状態はそこそこ。ときどき尻がバウンドするが、電子書籍が読めないほど揺れるわけではない。

 

2時間ほど走って昼食休憩。
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やはりチャパティ(ナン的なもの)はうまいな。食感がいい。

リンゴが渋くてびっくりした。

 

昼食を終え、再び走り出す。

 

 

どこまでも続く緑の山々。

夏のにおいを追いかけて、走る雲の影を飛び越えていく。

 

 

 

ペットボトルや菓子袋など、ゴミを平気で窓から投げ捨てる乗客たち。

日本人の僕には、ひどく反社会的な行為に思える。これが文化の違いというやつなのだ。

 

 

 

 

15時30分頃、カトマンズに到着。

聞いていた予定時刻を2時間半オーバーしているが、明るいうちに着いたので良しとしよう。

 

それにしても、乗り合いミニバンにはあまりいい思い出がないな。

 

 

 

到着時、カトマンズは雨が降っていた。

けっこうな大降りだったので、たまらずタクシーに乗り込む。ネパールでは、スズキ・アルトがタクシーとして利用されている。
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安宿が集まるエリアは「タメル」という場所。

15分ほど走ると、タメルに到着した。
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一目見て、僕はこのタメルというエリアが気に入った。

バンコクのカオサンの雰囲気に似ているが、カオサンよりも飲食店が多い印象。

旅の主眼を「飲食」に置いている僕としては、飲食店の豊富さはそのまま町の好感度に直結する。

 

 

迷いながらも、ホーリーランド・ゲストハウスに到着。ポカラのサンタナ・ゲストハウスで教えてもらった、日本人が集まるという宿だ。
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屋上に談話スペースがあるので、そこでコミュニケーションが楽しめそうだ。

 

 

荷物を置いて一休み。

散歩がてら、早めの夕食へ出かける。

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楽器屋を見つけたのでギターを弾かせてもらう。

旅に出てからはギター演奏から離れているので、指の動きがずいぶんぎこちなくなってしまったなぁ。

 

 

 

 

路地裏に、「ふる里」という日本食レストランを発見。
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メニューを見てみると、なかなかうまそうだ。

時刻は18時を少し回ったところ。今日の夕飯はここに決めた。

 

 

入店すると、日本人観光客と思われる客が何人か座っている。

漫画「美味しんぼ」を読んでいる男性がいたので、彼のとなりのテーブルに座ることに。

 

横目で見てみると、彼はすでに定食を食べ終わった様子だったので、話しかけてみた。名前をタクマさんといった。

僕「なに食べたんですか?」

タクマさん「キャベツ味噌煮込み定食です」

僕「おいしそうですね。僕もそれにしようかな」

タクマさん「おすすめですよ。僕はごはん2回もおかわりしちゃいました」

 

というわけで、キャベツ味噌煮込み定食を実食。値段は365ルピー。(約365円)
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名古屋的な味がして、めちゃくちゃうまい。たしかにこれはごはんが進む。

甘辛い味噌の味。矢場とんを思い出す。

※矢場とん⇒名古屋の味噌カツ店。甘辛く、濃厚な味噌で味付けした味噌カツがうまい。

 

 

 

食べ終わったあとタクマさんと話が盛り上がり、2軒目でビールを1杯だけ引っ掛けた。
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タクマさんは、6年ほどサラリーマンをやったあと退職し、世界を回っている。

ほぼ毎日、旅先から日本へハガキを送っており、各国の郵便局めぐりが趣味とのこと。

 

そういえば、僕はエアーメールを送ったことがない。おもしろそうなので今度やってみようかな。

 

 

 

ビール1本で2時間ほど粘り、タクマさんと別れた。

楽しい時間はあっという間に過ぎるものだ。

 

 

 

 

宿に戻ると、停電していた。

真っ暗でシャワーも浴びれず、手持ち無沙汰で宿内をウロウロ。

 

と、どこからか楽しげな話し声が聞こえてくる。

どうやら、屋上から聞こえてきているようだ。

 

ワクワクしながら屋上に行ってみると、6人ほどの日本人がビールを飲みながら語り合っていた。

 

「行くしかない」

 

 

少しだけ勇気を振り絞り、話に混ぜてもらう。

元青年海外協力隊の人、休みを利用してネパールに来ている人、ネパールに2か月ほど滞在している人、休学して世界一周中の大学生、、、

おもしろい顔ぶれだ。

 

 

途中で人が増えたり減ったりしながらも、会話は2時頃まで続いた。

ここまで夜更かししたのは、この旅で初めてかもしれない。

宴のあと

宴のあと

 

 

 

たまたま今日ここに居合わせた日本人同士。

フィクションではない、ノンフィクションの物語が展開される。点と点がつながり、精神世界にわずかな変化が生じる。それはやがて巨大な変化となり、僕らの人生を大きく変えるバタフライ・エフェクトだ。

※バタフライ・エフェクト⇒世界のどこかで1匹の蝶が羽ばたくと、遠く離れた場所でハリケーンが発生する可能性もあるという理論。同名の映画「バタフライ・エフェクト」はおすすめです。

 

 

新しい小説を買ってきて、1ページ目を読み始めるときの高揚感。

異国で出会う旅人との会話は、それに似ている。

 

観光名所に行くよりもはるかに楽しい。

今の僕にとっては、これが最高のアトラクションだ。

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