君の知らない世界一周物語

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カトマンズ⇒デリー移動。空港で賄賂詐欺にヤられた物語

8月12日、火曜日。

今日はカトマンズからデリーへ向かう。

この道中、僕はまたしても詐欺に引っかかることになる。

 

いつものように6時に目覚め、ブログを書き始める。

 

と、困ったことが起こった。

筆がまったく進まないのだ。

 

 

 

少し話は脱線するが、僕の仕事はインターネット広告業である。

小説家やコピーライターと同じように、言葉を効果的に用いて価値を創造する仕事だ。

 

書くことを仕事としていると、このようなスランプはたまにある。

書こうと思っても書けない。書きたいことはあるはずなのに、キーボード上で指が凍り付いてしまう。

映画「魔女の宅急便」で、キキが一時的に飛べなくなる描写があるが、まさにあのような状態になるのだ。

 

 

 

僕は仕事でスランプに陥ったとき、少しだけ気分転換することにしている。

ギターを爪弾いたり、コーヒーを飲んだり、お気に入りの小説を数ページ読んだりするのだ。

 

すると、不思議なことにまた書けるようになる。

精神世界に散らばった言葉たちが、ぽつりぽつりと、適切な形でアウトプットされてくる。

 

 

 

 

ブログ記事がまったく書けないので、僕はひとりで散歩兼朝食に出かけることにした。

この前みんなで行った「ちくさカフェ」だ。

 

また、あのうまいチーズ・サンドウィッチが食べたい。

 

 

 

時刻は8時。

昼間ほど人は多くはないが、タメル地区は朝の喧噪に包まれている。

 

カラフルな布屋、仏像屋、トレッキング用具屋、、、いろいろな店を眺めながらゆっくりと歩く。

深紅のベヘリット?!

深紅のベヘリット?!

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ちくさカフェに到着。通りが見える席に座る。

注文はもちろんチーズ・サンドウィッチ。ドリンクはホット・チョコレートにしよう。
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相変わらずうまいサンドウィッチだ。

ペロリとたいらげ、甘いホット・チョコレートをすする。

至福の時。

 

 

 

通りを行く人の流れを眺めながら、ホット・チョコレートをじっくりと味わう。

すると、ようやく文章のインスピレーションが湧いてきた。

思いついた言葉やフレーズを、iPhoneのメモ帳に書き留める。

 

 

ある程度イメージが固まったところで部屋に戻り、ブログを一気に書き上げる。

なんとか午前中に更新することができた。

 

 

 

12時になったので、絆へ昼食を食べに行く。

今日は天丼。ボリューミー。
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エビやナスの天ぷらがうまい。

サクサクな食感に笑顔がこぼれる。

 

 

 

 

14時。宿をチェックアウトして空港に向かう。
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ホーリーランドは本当にいい宿だった。また来たいな。

 

 

タクシーで15分ほど走り、カトマンズ・トリブバン国際空港に到着。
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ここで事件は起きた。

 

 

 

カトマンズ空港の入口では、荷物のX線検査とボディーチェックを受けなくてはいけない。

バックパックをX線のコンベアーに置き、ボディーチェックを受ける。

僕のポケットに6,000ルピー(約1万円)ほど入っているのを見つけて、検査官が僕にささやいた。

「ネパールからインドへ、インドルピーを持ち込むことは禁止されている。私がボスに報告すれば、あなたはこれをすべて押収される。1,000ルピー払えば見逃してやる」

 

 

空港では賄賂(わいろ)を要求されることがあると、どこかのブログで読んだ記憶がある。

詐欺なので、払う必要は当然ない。

しかし僕はこのとき、これが詐欺であることに気づけなかった。無視して突っ切ればいいのに、真に受けてしまったのだ。

 

 

僕「1,000ルピーは高い。200ルピー(約340円)でお願いします。プリィィィィズ(泣きそうな顔で)」

検査官「わかった。200ルピーで手を打ってやる。ボスが気づいていない今のうちに早く行け」

賄賂を値切るという、よくわからない体験。

 

 

 

200ルピーの入場料を支払い、カトマンズ空港に入ることができた。

これが詐欺だと気づいたのは、二度目の荷物チェックのときだった。

 

チェックインカウンターで航空券を受け取り、フロアを移動して出国スタンプをもらう。それから荷物チェックを受けるのだが、このときも同じ手口で賄賂を要求されたのだ。

ポケットの中のものをトレイに出すと、検査官が言う。

検査官「ネパールからインドへ、インドルピーを持ち込むことは禁止されている。いくらか払えば見逃してやる」

 

 

ここで違和感を感じた。

なにかおかしい。

その検査官は、X線検査機から10メートルも離れた場所に立っている。不自然に離れすぎている。

 

さらに決定的だったのが、僕以外の旅行者は彼を無視してX線検査機へすたすたと歩いていくのに気づいたこと。

 

 

「もしかしてこれって、詐欺なのでは??」

電流走る。

 

検査官「どうするんだ?払うのか?払わないとボスに報告するぞ」

彼はまだバレていないつもりで、得意気に僕を脅し続けている。

 

 

 

僕は彼の言うことを無視してトレイを奪い取り、X線検査に進んだ。

思ったとおり、彼は僕を制止しなかった。そもそも、そんな権限は彼にはないのだ。

詐欺に失敗した検査官は「ちっ。バレたか」という表情で立ち尽くしていた。

 

 

 

 

もしかしたら空港入口の検査官にも、怒鳴り込めば200ルピーを返してもらえたかもしれない。

しかし、金を騙しとられたという証拠はない。当然、彼はシラを切るだろう。やった・やらないの水掛け論になることは目に見えている。

その徒労を考えると、今から戻って不毛なやり取りをするのは割に合わない。

200ルピーは勉強代としてくれてやることにした。

 

 

 

 

待ち合いロビーにて。

ネパールルピーが80ルピー余っていたので、75ルピーのバナナケーキを買った。「釣りはいらない」の一言付きで。
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飛行機は予定通り16時35分にカトマンズを出発し、こちらも予定通りの18時10分にデリーに到着した。

ドリンク・機内食のタイミングも申し分ない。

驚くほど正確なフライトだった。

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デリー・インディラ・ガンディー国際空港は果てしなく広い。バンコク・スワンナプーム国際空港と同じぐらいの広さを感じる。

 

空港内を20分ほど歩き、メトロの改札に到着。

宿があるニューデリー駅までは100ルピー。(約170円)

 

電車内は冷房が効いており、広々として快適だ。コルカタやバラナシのおんぼろ電車を経験している身としては、同じ国の電車とはとても思えない。
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メトロは10分ほどでニューデリー駅に到着。
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鉄橋を渡り、線路の束を越えてメイン・バザールを目指す。
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駅の西側、メイン・バザールの入口。
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グーグルマップを確認しつつ歩くこと10分。目的地の日本人宿「サンタナ」に到着した。
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このサンタナ、なかなか味のあるロケーションだ。

宿の入口は、薄暗く怪しげな雰囲気の細い路地に面している。
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受付を済ませ、ドミトリーを見せてもらう。朝食付き350ルピー。悪くない。
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窓は開かないが、ファンが強い風を起こしており、洗濯物の乾きはよさそうだ。

 

 

 

ベッドに座って一休みしていると、日本人男性が部屋に戻ってきた。名前をカズキくんという。

カズキくんはインドに2か月ほど滞在しており、今夜は空港に泊まり、明日の朝の飛行機でインドを出るらしい。

インド最後の日に出会った記念ということで、二人で夕食を食べに行くことになった。

 

近所のレストラン「マダン・カフェ」でターリーを注文。カズキくんおすすめの店だ。
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ターリーが60ルピー(約100円)と、なかなかリーズナブル。

カレーに浸したチャパティ(ナン的なもの)をミシミシと噛み締める。うまい。

 

 

 

このカズキくんがなかなかのアニオタで、僕と話が合った。

ガンダムUC、クラナド、Angel Beats、ソードアート・オンライン、、、好きなアニメがことごとくかぶり、アニオタトークに花が咲く。

 

僕が「ガンダムUCやクラナドの話ができる旅人には初めて会ったよ」と言うと、

カズキくんは「僕も、ネトゲ廃人やってた旅人には初めて会いました」と言った。

 

 

 

カズキくんも今年のトマティーナに参加するらしいので、また会えそうな気がするな。

 

食後は部屋に戻り、旅トークで盛り上がる。

 

22時頃、カズキくんは風のように去っていった。

 

 

 

広いドミトリーにひとり。

静かになった部屋に、ファンの音だけがゴウゴウと響いている。

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