君の知らない世界一周物語

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記事ネタなし!つまらない文章の書き方

netanashi
ブログに書くネタがない。

これは、大きな移動がなかったり、一か所の宿に沈没気味になったときにたびたび起こる症状である。

 

2月13日。ラパスに来て三日目の朝、いまぼくは、まさにブログに書くネタがなくて困っている。

朝5時頃に起きてMacBookに向き合っているが、一向に筆が進まないのだ。

 

 

なにかアクティビティに参加したり、どこかへ出かけたり、国を移動したりといった行動は、すべて物理的行動である。

物理的行動(記事ネタ)がたくさんあるときは、簡単にブログが書ける。たとえば「どこどこへ行った」「誰々と会った」「○○を食べた」などと行動を羅列し、それについての感想を書けばいい。

 

しかしいまは、記事にできるような行動がまったく蓄積されていない。昨晩カフェでブログを書いてから今朝起きるまでの約10時間のあいだに、特筆すべき物理的行動はほとんどしていないのだ。あえて言うなら、宿に戻ってマクラメを編んで寝た、ぐらいのことしかしていない。

 

 

こんなとき、どこに記事ネタを求めるのかと問われれば、答えはひとつしかない。

”精神世界”や”時空を超えた現象”といった「抽象世界(物理的でない世界)」から言葉を拾ってくるのである。

 

 

 

ぼくらが生きている世界は、抽象的概念(言葉、名前)が具体化された「具体世界(物理的世界)」である。すべての物体は、宇宙空間における座標が決まっていて、自分の体(実体)がある。あなたがいま見ているスマホやパソコン、部屋の床、あなたの体、などなど。すべて目で見て手で触ることができる物質である。

物質の状態変化(物理的行動)をブログに書くことは簡単だ。なにも考える必要なく、「どこどこへ行った」「○○を食べた」などと行動を書き、それについての感想を書けばいいだけだからだ。

ところが、「物理的行動とその感想だけ」を書いていたのでは、おそろしくつまらない文章になってしまう。試しにやってみよう。

 

【つまらないブログ記事の例(物理的行動と感想のみを書いている)】

「いまぼくはラパスの安宿にいて、ベッドに座ってMacBookのキーボードを叩いています。昨日は日本食屋けんちゃんで味噌ラーメンを食べました。それから歩いてカフェに行って、チョコケーキを食べました。チョコが濃厚でおいしかったです」

 

まるで小学校低学年の日記である。

これだけでは、ものすごくつまらないと感じるはずだ。

 

「物理的行動の羅列とその感想を述べた文章」がつまらない理由はよくわからないが、つまらないものはつまらないのだから仕方がない。ブロガーとして、なるべくならこういったつまらない文章は書きたくないものである。

 

 

 

そこでぼくは、物理的行動を羅列しながらも、抽象世界から言葉をもってくるようにしている。たとえばそれはレトリック(修辞・比喩・独特な形容詞)だったり、知識や過去の体験談(時と場所を超えた現象、すなわち時空を超えた現象)からの引用だったりする。これを先ほどの例で試してみよう。抽象世界の事象には、目で見たり手で触ったりできないのだ。

 

【例】

「いまぼくはラパスの宿にいて、体育倉庫のようなニオイのするベッドに座り、ブログを書いています。湿っぽくてどこかなつかしい、青春のニオイ。しかし、こと安宿に関して、このニオイは危険だ。「湿っぽい=南京虫(ダニ)」の公式が成り立つことを、ぼくは旅の経験から知っているからである。

ぼくが使っているパソコンはもちろんMacBook Air 11インチ。スティーブ・ジョブズの思想を反映したこのシンプルなガジェットは、持っているだけで思考が磨かれる。MacBook Airのボディは、ケーキを切ることもできるぐらいに薄い。

現在時刻は早朝5時。ぼく以外の2人は、サイドシートで微笑みを浮かべたまま眠る森の少女のように、すやすやと眠っている。真っ暗な部屋にぼんやりと光るアップルのロゴは、モロッコのサハラ砂漠で見た満月のように美しい。思えばあのモロッコ団体旅からすでに5か月が経過している。みんな、元気でやっているだろうか。

昨日、ぼくはアムロのアドバイス(後ろにも目をつけろ!)を聞きながらラパスの街を歩き、日本食屋けんちゃんで味噌ラーメンを食べた。しかしその味噌ラーメンは、”水の分量を間違えて失敗した手作りうどん”みたいな麺だった」

 

 

 

いかがだろうか。言っていることは同じなのに、二つ目の例文のほうが読み物としておもしろく感じられるのではないだろうか。

※例文ではおおげさにやっているので、不自然な部分もあるかもしれない。

 

 

 

 

思うに、世にある文学作品は、ほとんどがこの構造をとっているはずである。

物理的現象と非物理的概念のミックス。

それが文学であり、ストーリーなのだ。

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Comments & Trackbacks

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  1. ネタ切れの時~!(いつもここから風に読んでね。)
    マクラメ作品の写真を載せて、魚拓のように(〇号糸、〇〇石、石をくるむのは〇〇編み、首にかける部分は〇〇編み、製作時間〇時間)紹介する。
    お土産披露。編み物を始め作品紹介。朝日、夕日。路傍の植物。一番のおススメはボリパー!
    ペケーニョロットでチリッチリにかけてください!

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