君の知らない世界一周物語

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ペリト・モレノ氷河でブルーハワイ味のかき氷

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「あるいはーーー」氷河の上を歩きながらぼくは考えた。

「氷河の氷でかき氷を作ったら、ブルーハワイの味がするかもしれない」

 

3月7日、10時になるとツアー会社のバスが宿まで迎えにきた。

ペリト・モレノ氷河ミニトレッキングツアーの開始である。

 

1,100ペソ(約15,000円)というクソ高いツアー料金を払っているにもかかわらず、バスの中でさらに国立公園入場料的なものをとられた。これが215ペソ。(約3,000円)

 

 

アルゼンチンはいろいろなものがいちいち高い。嫌いだ。

ぼくは物価が安くて暖かい国が好きなのだ。タイとかエジプトみたいな、である。

そういう意味では、アルゼンチン(パタゴニア地方)は物価が高くて寒いので、まさにぼくとの相性が最悪のエリアということになる。

 

 

 

「やれやれ」という気持ちで215ペソをバス添乗員に支払う。
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それからしばらく走ると、巨大な氷河が近づいてきた。バスの乗客から歓声があがり、みんな写真を撮りだす。
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でかい。いや、それ以上に印象的なのは、”青い”ということだ。
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展望台から氷河を眺めたあとはトレッキング。氷河の上を歩くのだ。

バスで少し移動して、船に乗り込む。
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船を降りて少し歩くと、氷山がもう目の前。
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ここまで来たらアイゼンを装着する。人生初アイゼンだ。

※アイゼンとは?⇒登山用具。氷の上を歩くときに使用する滑り止め的なもの。
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息つく間もなく氷山トレッキング開始。
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アイゼンをつけて歩いてみると、ぼくは中学時代に所属していた部活を思い出した。アイゼンは、野球のスパイクを履いて歩く感覚に似ているのだ。

 

 

青いクレヴァス(氷河の割れ目)がそこかしこに見られる。美しい青。
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クレヴァスといえば、ぼくはアニメ「マクロスF」挿入歌の「ダイヤモンドクレバス」を思い出してしまう。ミシェルとクランのことを思うと、涙なしには聞けない名曲である。

※ミシェルとクランとは?⇒アニメ「マクロスF」の登場人物。クランはミシェルに淡い恋心を抱いている。

 

 

 

そんなわけで、氷河トレッキング中の脳内BGMはマクロスFメドレーだった。

アニメ”マクロス”シリーズは「歌で戦争を終わらせる」という熱いテーマのアニメであり、主題歌や挿入歌に名曲が揃っている。ぜひあなたもマクロスを見よう。おすすめは「マクロスセブン」と「マクロスF」である。

 

 

 

 

途中で雨が降ったりもしてなかなか大変だったが、どうにか無事に氷河トレッキングを終えることができた。トレッキングの最後には氷河の氷でウイスキーも飲んだ。
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氷山の氷を使ったとはいえ、ウイスキーはウイスキーの味だった。それ以上でもそれ以下でもない。

ぼくがダンシャリアンであることとは無関係かもしれないが、ぼくはどこか現実的すぎる部分がある。「”氷河ウイスキー”は格別の味だった」などとは書けないのだ。

 

ところで村上春樹の小説には、ウイスキーやブランディーなどのお酒がよく出てくる。彼は「海辺のカフカ」に”ジョニー・ウォーカー”という名前のキャラクターまで登場させている。よほどウイスキーが好きらしい。

しかし、村上作品で”氷河の上でウイスキーを飲んだ”という描写は読んだ記憶がない。

 

 

 

 

ぼくは氷河ウイスキーを飲みながら、どこまでも青い不思議な氷をいつまでも眺めていた。

 

 

「要するにこれは、夏祭りなのだ」

ふとそんな言葉が浮かんだ。

ブルーハワイ味のかき氷だ。毒々しい色と、見た目どおりの毒々しい味。

 

昔夏祭りで食べたあの味が、およそ似つかわしくもない南米パタゴニアに、なつかしい余韻を残して消えた気がした。

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