君の知らない世界一周物語

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香港からシンガポールへの移動。天然記念物的スターバックスと銀座線

「現実はドラクエのようにはうまくいかない」

リアルカジノの厳しさを噛み締め、僕は香港に戻ってきた。

船着き場の近くで、ハンバーグカレーとソフトクリームを食べた。

テニスボールのような形をしたハンバーグをかじりながら、僕は思った。

「そろそろ国を移動したいな」

 

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ハンバーグがうまかった

 

食事を終え、チョンキンマンションに到着。

どこでもいいから、とにかく移動したかった。なぜかはわからないが、駆り立てられるように格安航空券を検索していた。

 

スカイスキャナー(格安航空券予約サイト)にアクセスし、香港から一番安く飛べる国を探す。

検索してみると、翌日の夕方発・シンガポール行きが8,500円程度だったので、即座に予約した。あわせて宿も予約。シンガポール・チャイナタウンのゲストハウスだ。

 

まず航空券を買ってしまうこと。これが一番、自分が次にとるべき行動を明確にしてくれる。仕事と同じだ。締め切りを決めてしまえば、あとは動かざるを得なくなる。

「締め切り意識」

僕がサラリーマン時代、先輩から叩き込まれた行動指針だった。弱い自分を奮い立たせる、勇気の行動指針。

 

 

翌朝。7月3日、木曜日。

飛行機の離陸時刻は18:45。宿を11時にチェックアウトし、ネイザンロード付近の料理店でブランチ。

ホルモンのスープ麺。ホルモンは予想外に肉厚で、麺もプツッと歯ごたえがいい。うまかった。
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腹ごしらえを終えたが、香港最終日である今日は、特に何もしないことにしていた。

今日こそは、スタバでゆっくりするんだ。

なぜか無性に、スタバでくつろぎたい。死ぬほど混んでいるスタバではなく、客数少なくゆったりと時間の流れるスタバで、である。

観光そっちのけで、とにかく僕はスタバに入りたかった。
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空港までの乗り換え駅で、それは実現した。すいているスタバが、そのときの僕には天然記念物のように珍しく思えた。

「スタバはこうでなくっちゃ」

僕は満足げに、ストロベリーチーズケーキフラペチーノを吸った。

 

 

空港に着いたのは15時頃だった。

またしてもスタバに行ってしまった。

スタバでiPhoneを充電

スタバでiPhoneを充電

 

 

飛行機は予定より20分ほど遅れてシンガポール・チャンギ国際空港に到着。エコノミークラスで遅れが20分なら上出来だ。

香港からシンガポールへの片道航空券での出国・入国も、問題なくスムーズにできた。

 

さて、空港に到着したら、まずやることは現地通貨を入手することである。200シンガポールドルをATMの海外キャッシングで手に入れる。

1シンガポールドル=約82円。それが現在のレートだ。

 

次に僕が空港でやることは、SIMフリーiPhone5s用のプリペイドSIMカードの購入。

これをiPhoneに挿すだけで、海外でも日本と同じように、3GやLTE回線で高速インターネットを使うことができる。

今回は、7日間1GBまで使えるSIMカードを購入した。値段は38シンガポールドル。約3,000円。グーグルマップやFacebookを多め使っても1日40〜50MBほどで足りる。だから、7日間の滞在なら1GB(1,000MB)もあれば十分である。
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空港から市内へ、電車で向かうことに。もう23時半頃だったが、なんとか終電に滑り込めた。

電車の中で、iPhoneにSIMカードを挿入。特別な設定は何もする必要なく、現地のインターネットに接続できた。

 

未知なる土地で、常時ネットにつながるiPhoneを装備したときの安心感は大きい。ドラクエで言うなら、ベホイミやルーラ、リレミトなどを覚えたときの感動と似ている。

 

何度か乗り換えれば、チャイナタウン駅まで直接行くことはできたが、乗り換えのとき終電が終わっていそうで怖かったので、あえて乗り換えはしなかった。

終電きわどい時間帯の乗り換えには注意。これもサラリーマン時代に学んだことだ。銀座線。金曜の終電の酒臭いにおいと、混雑した車内。乗客の疲れた表情。べとついた手すり。汗ばんだスーツ。

そんな東京的な光景が、なぜかシンガポールの電車に乗っていると、思い出されてきた。

 

空港からアウトラム・パーク駅まで30分ほどかかった。ここからならチャイナタウンも徒歩10分程度で行ける。

駅に着いた時刻はもう24時を過ぎており、周辺が薄暗くて怖かった。
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グーグルマップを使おうにも、どうにも方向がわからない。

駅付近でだるそうにたむろしていた若者に声をかけてみた。

僕「チャイナタウンはどちらですか?」

若者「ここをまっすぐ行って、左折してしばらく行くとチャイナタウンですよ」

 

親切に教えてくれた。人を見かけで判断してはいけない。先入観というのは、人間の可能性を狭めてしまう。この旅は、先入観排除の訓練でもあるのだ。

 

 

10分ほど歩くと、宿が見えてきた。
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周辺は怪しげな雰囲気だが、ワクワクする。どこからか、クラブミュージックともカラオケともつかない音楽が聞こえる。

 

ドミトリー(相部屋)が、1泊18シンガポールドル(約1,500円)。

部屋はエアコンが効いていて、無料コインランドリーもある。Wi-Fiも安定している。

快適すぎる。

チョンキンマンションに比べたら、まさに天国と地獄。最初に独房を味わっておいてよかった。うさんくさいインド人・サディに感謝したい。

 

シャワーを浴び、洗濯物を乾燥機に放り込み、ベッドに横になった頃には1時半を過ぎていた。

 

誰かのいびきが聞こえる。わけのわからない言語の寝言も聞こえる。だがそれも心地よい。人の温もりを感じる。これぞ旅。ドミトリーの醍醐味だ。

(シンガポール入国編・完)

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