君の知らない世界一周物語

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タクシードライバーとの会話。4色の虹と、認識能力についての考察

7月5日、土曜日の13時頃。

ラベンダー駅近くのバスチケット販売所付近。

情報収集を終えた僕は、タクシーでシンガポール動物園へ向かった。

 

タクシードライバーは気さくな43歳、男性。名前はブンザンというらしい。

 

以下、ブンザンとの会話。

ブンザン「結婚してるの?」

僕「してません」

ブ「じゃあ彼女は?」

僕「いません。あなたは?」

ブ「結婚してるし、子どもは女の子が2人いるよ」(と言いつつ、スマホを見せてくる)

僕「(画面を覗き込みながら)わあ、かわいいですね」

ブ「9歳なんだ。ところで、シンガポールにはどのくらい滞在するの?」

僕「1週間ぐらいかなあ。決めてないです」

ブ「仕事で来たの?」

僕「半分は仕事、半分は遊びみたいなものですね。世界を見て回ろうと思ってます」

ブ「世界旅行って、あなた仕事してないの?」

僕「してますよ。インターネットさえあればどこでもできるんです」

ブ「(首をかしげながら)ほ〜…」

 

ブンザンのキョトンとした反応。これは常識的反応なのかもしれない。同じような反応をされることは、日本国内でも多い。

インターネットビジネスは、まだまだマイナーな職業である。教員、税務署職員、役場職員、会社の部長クラスの人でも、そういう職業の存在を知らないこともあるのだ。

親や教員が知らないなら、子どもたちも知らないまま大人になる可能性が高い。無知の連鎖。選択肢がそもそも存在さえ許してもらえない。おそろしいことだ。

「知らない夢は描けない。夢は知識の中からしか選べないのだから」

 

世界観を広げなければ、未知なる概念は知覚(認識)することさえできない。しかし、未知なる概念を受け入れるのは難しい。僕ら人間の精神世界は、常識という名の偏見で構成されているから。

 

ここでひとつ、人間の知覚能力について、興味深い事例を紹介しよう。

虹の色はいくつか?」と問われたら、あなたはどう答えるだろうか?

ほとんどの日本人は、「7色」と即答するだろう。しかし、国や文化によっては、必ずしも虹は7色ではない。

ある地域では、虹は4色というのが常識なのだ。彼らには、本当に虹が4色にしか見えないのである。細かい色の概念がないから、微妙な色の違いを認識できないのだ。

言い換えるなら、知らないから7色の世界が4色にしか見えなくなるのだ。

 

このように、僕たち人間は、見えていると思っていながら、じつは何も見えていない。知っていると思っていながら、何も知らないのだ。僕らが信じている常識は、誰かにとっては常識ではないのである。

だからこそ、マーケティング的に見れば、常識を疑うことや既成概念をぶっ壊すことが重要視される。その先に、イノベーション(技術革新)や新しい概念が生まれる。

たとえばFacebookが爆発的にヒットした理由は、「ネットで実名公開は危険である」という常識を疑ったから。iPhoneが流行したのは、「携帯電話にはボタンが必要」という既成概念をぶっ壊したからである。(もちろん理由はそれ以外にもあるが)

 

タクシードライバーにとっては、タクシーを走らせるのが仕事。彼らは、シンガポールの路上で価値を生み出している。僕はインターネット上で価値を生み出している。ただそれだけの違いなのだ。

 

 

さて、話をタクシー内に戻そう。

会話を楽しんでいると、あっという間にシンガポール動物園に到着した。
写真 2014-07-05 14 26 21

タクシー料金は22シンガポールドル(約1,800円)だったが、会話が楽しかったので24シンガポールドルを払った。

「人との交流が最高のアトラクションだな」と実感する。

 

列に並んで入場チケットを買う。

いざ、動物園に入場だ。

(続く)

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