君の知らない世界一周物語

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決戦はトマティーナ。また会おう、約束の場所で

選んできた道のりが、いかなるものであろうと。

僕らの旅路は、再びスペインで交差する。

いざ、決戦はトマティーナ。

 

【備考。トマティーナとは】

正式名称は”La Tomatina”

毎年8月の最終水曜日に、スペイン・バレンシア州ブニョールで開催される収穫祭。

日本では「トマト投げ祭り」の名前で知られる。その名の通り、街の一区画で大量のトマトを投げ合う、クレイジーな祭りだ。

詳細はWikipediaにて。
※Wikipedia「トマティーナ」

 

 

8月26日、早朝4時。

僕は、ミラノ近郊オーリオ・アル・セーリオ空港のチェックインカウンターに並んでいた。

 

 

深夜バス移動のうえに空港泊のため、ほとんど寝ていない。

頭にモヤがかかっているようだ。
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6時。

重い体をひきずり、バレンシア行きの飛行機に乗り込む。

 

悪名高いライアンエアーだが、事前にeチケットをプリントアウトしていったので、問題なく搭乗することができた。
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8時30分、飛行機は予定通りバレンシア空港に到着。

メトロでColon駅まで移動して宿を目指す。

 

 

 

 

ところで、今回の宿はこれまでの宿とは違う。

トマティーナ参加のために集まった日本人、総勢12人でマンションをシェアするのだ。

 

国内の旅イベントで出会った仲間、あるいは旅途中で出会った仲間。

そんな旅好き連中が、全国津々浦々、いや、全世界津々浦々から集合し、ひとつ屋根の下で3日間の共同生活をする。

これがおもしろくないわけがない。

 

 

 

15時、マンションに集合した仲間たち。

1年以上ぶりの再会もあれば、先日インドで知り合ったばかりの仲間との再会もある。

当然、初対面同士の人もいる。
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あいさつもそこそこに、部屋割りを決め、みんなで夕食を自炊。
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夕食を終え、22時頃にトマティーナへ向けて出発。

 

前夜祭に参加するため、ブニョール駅へ移動するのだ。

※トマティーナは当日朝に現地入りすることもできるが、僕らのように前日入りし、夜通し楽しむ参加者も多い。

 

電車の中は日本人だらけ。
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バレンシア中心部から電車で約1時間。ブニョール駅に到着。
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当然、ブニョール駅付近も日本人だらけ。

 

日本人によるトマティーナ・ジャックだ。おもしろい。

 

 

 

駅前でサッカーボールを蹴っている日本人が何人かいたので、混ぜてもらって少しパス交換をした。

左足に、久しぶりのサッカーボールの感触。

「フットサルがしたいな」と思う。

 

トマトを投げに来ておいて、フットサルがしたくなる。

ここスペインで、僕はひそかに、日本に残してきたフットサル仲間を思い出していた。

フットサルシューズ、なつかしいな。

 

 

 

深夜。

ブニョールの街はすでにお祭り騒ぎ。

簡易な遊園地が出ており、露店もたくさん出ている。
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僕を含む数名は、前日からの睡眠不足がたたり、路上で仮眠。

けっしてきれいとは言えないコンクリートに寝そべる。
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どこでも寝転がるインド人を思い出す。

 

僕にとって、これが人生初の野宿。昔から、野宿は怖いというイメージがあった。でも、今日は違う。

 

怖くても大丈夫。僕らはもう独りじゃない。

みんなでする野宿は、ひとつのアトラクションといえるだろう。

 

 

 

 

翌27日。

7時頃になると、当日入りの参加者を乗せたバスが多数到着。街はにわかに騒ぎたってきた。

 

眠ったのは2時間ほどだったが、だいぶ疲れが取れた気がする。

 

7時頃、トマティーナ会場へのゲートが開門。

参加証明書となるリストバンドをつけた参加者が、続々と会場へなだれ込んで行く。
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と、長さ6mはあろうかという丸太を積んだトラックが入ってきた。

ハム取り合戦の準備だ。
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この丸太に、大量の石けんを塗りたくっていく。

 

 

 

9時。トマティーナ会場でハム取り合戦が始まった。

僕ら日本チームもハムを取るべく奮闘するも、ヌルヌル丸太の壁は厚く、残念ながらハムを取ることはできなかった。
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11時。ハム取得者なしのまま、時間切れでハム取り合戦が終了。

ほどなくして、「ドーン」という大きな号砲が鳴り響く。トマティーナ開始の合図だ。

 

 

ハム取り合戦の時点で、すでに通りはぎゅうぎゅう詰め。まさに阿鼻叫喚の世界。
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号砲のあと、トマト満載のトラックが現れ、ぎゅうぎゅう詰めの通路に入り込んでくる。圧死させる気か。
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いよいよ、トマト投げの始まりだ。

 

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右から左から。次から次へと飛んでくるトマト。

「うおおお」「ぎゃああああ」という歓声と、ときどき聞こえる怒声。

 

想像を遥かに超える楽しさだ。

みんなでただトマトを投げ合うというシンプルな行為が、これほど楽しいものだとは。

 

 

 

約1時間で2度目の号砲が鳴った。

トマティーナ終了の合図だ。

 

 

 

本当にあっという間だった。

 

 

 

 

正直、トマティーナをなめていた。

僕がこれまでの人生で経験してきた「祭り」と名前のつくイベント。その中でも、間違いなくトップレベルの興奮がトマティーナにはあった。

 

 

 

 

ネパールで会ったミサトさんや、インドで会ったカズキくん。

旅中に知り合った仲間とも、トマティーナで再会できた。

 

 

 

約束の場所、トマティーナ。

これからも旅人再会の地として、燦然と輝き続けることだろう。

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