君の知らない世界一周物語

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ペナン島からバンコクまで寝台列車で移動。まさかの10倍返しだッ!

7月13日、日曜日。

ペナン島の某ゲストハウス。

いつもどおり早朝にブログを書いていると、ケヴィンとリリィが起きてきた。

 

ケヴィン「おはよう、ナリ。朝から仕事かい?」

僕「やあ、ケヴィン。まあ、仕事みたいなものかな」

ケヴィン「君には休日がないのか(笑)ところで、ナリは今日チェックアウトだったよね?僕とリリィも今日チェックアウトするし、一緒にバターワースまで行かないか?」

僕「そうだね、一緒に行こう」

 

 

3人で遅めの朝食を済ませ、フェリーでペナン島からバターワースへ向かう。

ケヴィンはマレーシア国内の実家へ向かうバス。リリィはクアラルンプール行きのバス。そして僕は、バンコク行きの寝台列車。

 

それぞれ違う目的地へ向けて、バターワース駅で解散。

ケヴィン「いつかまた会えたら素敵だね。サヨナラ」

リリィ「またね。日本語もっと勉強するわ」

それが彼らの最後の言葉だった。

 

 

 

バターワース発バンコク行きの寝台列車。出発時刻は14時30分。料金は111.9リンギット(約3,500円)で、所要時間は22時間。

長旅だけど、寝台列車は楽しみだ。

 

列車の出発を待つあいだに、両替所でマレーシア・リンギットをタイ・バーツに両替え。

51リンギットが500バーツになった。1バーツ=約3円といったところ。

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列車は時刻通りに動き出した。
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3時間ほど走った頃だろうか。マレーシアとタイの国境に到着。ここで出国&入国審査。難なく通過。

 

 

18時頃、車内食。相変わらず、パラパラなライスがうまい。フルーツも本場の味で、もちろんうまい。

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21時頃、車掌さんがシートをベッドに組み替えてくれる。

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カーテンを閉めて読書灯をつけると、秘密基地のようで楽しい。しかし、例によって冷房が効きすぎていて、死ぬほど寒い。

なので、防寒対策として持ってきていたダウンジャケットをここにきて初使用。

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列車内は夜通しキンキンに冷えてやがったので、ダウンジャケットにはかなり助けられた。

キンキンに冷えてやがるのはビールだけでいい。

 

 

 

横になって電子書籍を読んでいたら、いつの間にか寝てしまっていたようだ。

気づいたら翌日7月14日の5時になっていた。ふと、W杯決勝の結果が気になったけれど、ネット回線がないのであきらめた。

 

 

外はまだ薄暗い。

のそのそと起きだした僕は、昨晩歯を磨かなかったことを思い出し、念入りに歯を磨いた。寝台列車の中では、歯を磨くという行為でさえ胸が躍る。

 

 

 

7時頃になると朝食が運ばれてきた。チーズとトマトのサンドイッチ。シンプルだがうまい。

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旅の始まり、上海国際空港で食べたサンドイッチを思い出した。

チーズとトマトのサンドイッチには、なにか宿命的なものを感じる。旅の区切り区切りで訪れる定期演奏会のようだ。僕が旅をしているあいだ、チーズとトマトは指揮者に従い、必死に練習を重ねているのかもしれない。

 

ふと頭に浮かぶ、高校時代に見たブラスバンド部の定期演奏会。たしか、曲はセリーヌ・ディオン「My Heart Will Go On」だった気がする。今どきの定期演奏会では、きっとアナ雪の「Let It Go」をやるんだろうな。

 

 

7月14日の11時頃、バンコクのフワランポーン駅に到着。

列車から降りた瞬間、ムワッとプレッシャーをかけてくる熱気。キンキンに冷えてやがる体には、南国の熱気は心地よい。

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道路に出てトゥクトゥクに声をかける。とりあえずカオサンロードに行こう。

運転手「カオサンまで30バーツ(約90円)でいいよ」

僕「30バーツだね?OK」

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この運転手、運転しながらタイ語でいろいろと話しかけてくるが、あいにく僕はタイ語がまったくわからない。サワディカー(こんにちは)とコップンカー(ありがとう)とアロイ(おいしい)ぐらいしか知らないのだ。

しかし、おかまいなしでペラペラと話しかけてくる。彼は英語が全然話せないらしい。

 

トゥクトゥクはブイブイと走っていく。風が気持ちいい。

運転手のタイ語のマシンガントークも続いている。

 

適当に「イエア、イエア」と返事していたら、途中で気になるフレーズが聞こえてきた。

 

 

運転手「カオサン too far, 300バーツ OK ?」

僕はそれまでの勢いで「イエア」と答えそうになったが、ハッとして口を閉ざした。

 

最初は30バーツと言っていたのに、乗せてから300バーツを要求してきたのだ。まさかの10倍プッシュ。アカギも半沢直樹もビックリである。

 

当然、僕は反論した。

僕「あなたはさっき30バーツと言ったじゃないか。300バーツは高すぎる」

運転手は困った顔で必死に食らいつく。

運転手「カオサン、遠い。300バーツ払え」

僕「30バーツと約束したよね?」

運転手「知らない。遠いから300バーツ」

 

そうこうしているうちに、カオサンに到着してしまった。

僕は30バーツだけ払って降りるそぶりを見せるが、運転手はそれを受け取ろうとしない。あくまで300バーツを要求してくる。

 

 

しょうがないな…と思い、僕は「じゃあ40バーツ払うよ」と40バーツを渡そうとする。まだ受け取ろうとしない。

 

二人のあいだに流れる沈黙、数秒。

 

 

と、彼は渋々といった表情で口をひらいた。

「100バーツ(約300円)ならいいよ。それ以外は無理だ」

 

うしろでは、渋滞したタクシーがクラクションをプップー!プップー!と鳴らしまくっている。

カオサンロードの入口付近は道が狭い。

僕らが押し問答しているせいで、うしろが詰まっているのだ。

 

もう面倒くさくなってしまったので、僕は「やれやれ」という表情で100バーツを渡し、足早に立ち去った。

 

僕は動揺していた。

 

金額にしてたった数百円の上乗せではあるが、約束を破られるのは気持ちのいいものではない。金額の問題ではないのだ。

マラッカで3,200円を盗まれて泣いていたあの子も、同じような気持ちだったのかもしれない。

 

 

 

なにはともあれ、カオサンに到着した。

ここは古くからバックパッカーの聖地とよばれ、世界中の旅人が集う。

安宿、チケット屋、飲食店、雑貨店、マッサージ屋、etc…およそ旅に必要なものはなんでも揃っている。

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とりあえず腹ごしらえだ。

迷ったあげく、またしてもサブウェイで済ませてしまった。

※けっしてサブウェイの回し者ではありません。

 

 

次は宿探し。

カオサンロードの裏通りを歩いていたら、袋小路のようなあやしげな細道を見つけた。

進んでみると…

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格安ゲストハウス発見。

ドミトリー(相部屋)が、破格の100バーツ。(約300円)

 

部屋を見せてもらうと、窓と扇風機があり、風通しもよさそうだ。100バーツにしては悪くない。
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使いやすい下段ベッドが空いていたので、ここのドミトリーに1泊することにした。

※上段ベッドはなにかと使いにくい。

 

 

次はどこへ行こうかな。

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