君の知らない世界一周物語

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出発前日。クスコの平和な日常

明日でぼくは12連泊したクスコを去る。

今日はその準備をしよう。

 

次の目的地はリマ。リマで1泊したあとコロンビアのボゴタへ飛ぶ。

クスコからリマまではバスで21時間かかる。チケットを一番安く買う方法は、旅行代理店ではなく直接バスターミナルで買うことだ。

 

街中で70セントで乗れるバスを拾い、クスコのバスターミナルへ向かう。
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こういったローカルバスに乗るのは久しぶりだ。やはり現地の生活に触れるのは心が躍る。

 

 

15分ほど揺られ、バスターミナルに到着。
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10社ほどあるバス会社すべてに声をかけ、従業員と雑談しながらそこそこ安いバスチケットを購入。

ぼくは最前列がいいので、最安ではないが80ソル(約3,200円)のチケットを購入した。

 

 

昼はいつものメルカドの飯屋。ここの店員のおばちゃんとも顔見知りだ。
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「明日、ぼくはクスコを去るよ。いつもおいしい料理をありがとう」

そう声をかけながら、ぼくが食事の勘定4ソル(約160円)を払うと、おばちゃんは少し寂しげな顔をした。

 

 

 

今度はとなりの宿「プーマ」に顔を出す。

看板猫サンディともお別れのあいさつだ。
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別れの哀愁を感じ取ったのか、サンディはぼくにすり寄ってきて手をペロペロとなめた。

 

 

 

 

カサデルインカに戻り、最後の仕事に取りかかる。

 

2時間ほどかけてネーム入りマクラメを作った。リマで一緒にサッカーをしてクスコで再会したヨシくんへのプレゼントだ。

手渡すと、ヨシくんはすごく喜んでくれた。

 

 

 

 

マクラメを作り終えて部屋に戻ると、今日もやはり、元ネトゲ廃人の韓国女ヘヨンがまたひとりでワインをあおっていた。酔っぱらいめ。

最後の夜だ。ぼくはヘヨンのとなりに腰掛けてワインを飲んだ。
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元ネトゲ廃人二人で静かな晩酌。英語とスペイン語、ときどき日本語と韓国語の不思議な空間。

 

 

 

明日でこの奇妙なルームメイトともお別れなのだと思うと、ぼくは珍しくセンチメンタルな気持ちになってしまった。

 

 

出会いと別れの連鎖。

しかし、これが旅なのだ。

 

 

 

 

ぼくにとって二度目のクスコは、ヘヨンのおかげで毎日笑っていた気がする。

 

「ヘヨン、いつの日かまた会おう。今度会うのはオンラインゲームの世界でかもしれないけれど」

 

 

ぼくがネトゲ廃人一流のジョークを言うと、ヘヨンはケラケラと笑った。

そしてまた、彼女は歯も磨かずに眠ってしまった。

「オデン タベタイ」とつぶやきながら。

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