君の知らない世界一周物語

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ホーチミンからハノイへの移動。重大な発見、ムスカ in 土砂降りの夜

7月19日、土曜日。

今日は大移動。

ホーチミンからハノイへ飛ぶぞ。

 

早朝。またしても大雨の音で目が覚めると同時に、僕は重大なことに気づいた。

東南アジアは今、雨期なのだ。ネットで調べたら、明らかに雨期。念のため宿のスタッフに確認してみても、やはり雨期。

なんとなく雨が多いなぁと感じていたのだが、雨期だったからだと思えば納得がいく。

 

しかし、雨期という事実に気づいたからといって、特に僕の行動に変わりはない。

とにかく移動して、自分を追い込み続けるんだ。とどまってはいけない。空気も水も人もカネも、とどまると濁る。動き続けなくてはいけないのだ。たとえそれが、恐怖や苦痛をともなうとしても。勇気の一歩を踏み出さなくては、強くはなれないのだ。

 

移動。これは成長のキーワード。

移動こそが僕らに許された最大の自由であり、最大の試練でもある。僕はそう信じている。

知らない世界を知るには、いろいろな移動が求められる。物理的な移動だけでなく、思考・価値観・趣味・人間関係。あらゆる分野の移動を受け入れて、勇気を振り絞っていこう。移動とは変化であり、変化とは成長なのだ。

 

 

話をホーチミンに戻そう。

目が覚めた僕は、雨の中、朝食に出かけた。こんな土砂降りの早朝でも、屋台はちゃんと営業していてくれる。ありがたいことだ。
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例のコンソメ味のサンドウィッチと、豚まん。

サンドウィッチは、謎のコンソメ味クリームのおかげで、めちゃくちゃうまい。あのクリームの正体はいったい…

 

 

 

腹ごしらえを終え、宿に戻って移動の準備。今日は大移動になる予定。移動ルートはこうだ。

ホーチミン・タンソンニャット空港⇒ハノイ・ノイバイ空港⇒バスでハノイ市街地の宿へ

 

飛行機は特に問題ないが、不安なのはハノイでのバス移動。グーグルマップによれば、ハノイ・ノイバイ空港は陸の孤島のような場所にあり、市街地からは20kmほど離れている。

空港から市街地まで、タクシーや乗り合いミニバスを使う方法もあるが、それでは高くつくし、何よりおもしろくない。僕はバスの移動が好きなのだ。知らない土地でバスに乗る、あのワクワク感がたまらない。

 

ネットで調べたところ、乗り換えが1回必要ではあるが、バスで宿の近くまで行けそうだ。

ハノイ・ノイバイ空港に着くのは16時20分頃でまだ明るいし、なんとかなるだろう。バスを利用することに決めた。

 

 

飛行機の離陸予定時刻は14時20分。11時頃宿をチェックアウトし、バスでホーチミン・タンソンニャット空港へ向かう。
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バスは5,000ドン(約25円)という驚きの安さ。

バス料金は先払い。タイもそうだったが、東南アジアのバスは料金先払いが主流のようだ。日本のような、だんだん運賃が上がっていく料金表示システムを、東南アジアで見かけたことがない。

 

 

バスは30分ほどでタンソンニャット空港に到着。

 

コトが起きたのは、チェックインカウンターに並んでいるときだった。

天候のため、ハノイ行きの便が欠航になったというアナウンス。続けて、スタッフが以下のような内容を叫んでいる。

「ハノイ行きの振り替え便が出ます。乗客はパスポートを持って、受付で乗客リスト登録を受けてください」

 

 

この一言で、受付付近に人が殺到。手に手にパスポートを持ち、われ先にと押し合いへし合い。まさに阿鼻叫喚。
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遠巻きにこれを見ながら「スタッフは列を作って並ばせるべきだ」と思ったが、僕は何も言わなかった。

 

 

 

しばらく場内は騒然としていたが、30分ほど経つと、再度スタッフからアナウンス。

「ハノイ行きの便は、2時間遅れで飛ぶことになりました。離陸予定時刻は16時45分です。パスポートによるリスト記載はもう不要なので、チェックインカウンターに並んでください」

このときまだ14時。

僕は「ハノイ到着時刻が19時を過ぎるなぁ」と一抹の不安を感じながら、チェックインの列に並んだ。初めての土地で、到着時刻が夜になるのは、不安でないと言えば嘘になる。

 

 

無事チェックインと荷物チェックを終え、空港内で遅めの昼食。
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おやつも食べる。甘ったるいコーヒーとココナッツケーキ。本場のココナッツケーキはうまい。
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例によってiPhoneで電子書籍を読んでいたら、あっという間に離陸時間になった。

 

 

予定より少し遅れて出発し、約2時間の空の旅。

ハノイ・ノイバイ空港に着いたのは、19時を少し回ったところだった。

 

ハノイは大雨で、真っ暗な夜。少し不安になる。

空港を出ると、待ち構えていたタクシー運転手がしきりに声をかけてくる。

「タクシータクシー?」

 

タイーカンボジアの国境では、初心者ホイホイに引っかかり散々ぼられた僕だが、今日は違った。

うるさいタクシー運転手を全員無視し、一刀両断。その姿はまさに齋藤一。正義の名のもとに「悪・即・斬」である。

 

 

タクシー運転手を全員スルーし、少し離れたところまで歩いてみると、見つけた。市街地行きのバスだ。
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バスは目立たない場所にひっそりと停車していた。中を見てみると、大きな荷物を持っているのは僕だけで、どうやらほとんど現地人のようだった。
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料金は8,000ドン(約40円)と激安。運転手に確認したところ、ネットの情報どおり、この7番のバスで市街地まで行けるようだった。

 

 

40分ほどバスに揺られ、乗り換えのバス停に到着。一応バス停の屋根はあるが、土砂降りで雨漏りしている。ここでもバイクタクシーがうるさく勧誘してくるが、これも牙突ゼロ式で蹴散らす。

数分後、ネットで調べてきたとおり、9番のバスがやってきた。これに乗れば、予約してある宿の近くまで行けるはずだ。
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バス料金は7,000ドン(約35円)と、これも激安。

 

あまりにもネットで調べたとおりなので、僕はムスカの言葉を思い出していた。

「すばらしい!古文書にあったとおりだ!」

 

 

 

ここまで来ればあとは簡単。グーグルマップの出番である。
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冴え渡るGPS。だんだん目的地に近づいていく。

 

 

 

グーグルマップを確認しながら、そろそろかな、という場所でバスを降りる。降りてみると、宿までは1.1km。僕の足なら、歩いて15分もかからない距離だ。

 

雨は少し弱くなっていたが、それでもしっかりと降り続いている。

レインコートを羽織り、薄暗い道を黙々と歩いていく。
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ほとんど迷うことなく宿に到着した。ホッと一息。
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初めての土地で、宿に到着するまでの不安な道のり。

僕にとって、これほどワクワクする冒険はない。

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